静電容量タッチスイッチと水による誤作動について

水誤作動の発生メカニズム
静電容量タッチスイッチは人体の静電容量を検知して動作しますが、問題となるのが水の存在です。
水は電気を通す性質があり、スイッチの表面に水滴が付着したり、水がこぼれたりすると人体の静電容量と同様に反応してしまうことがあります。特に表面が濡れた状態で操作すると、誤作動や意図しない動作が起きることが少なくありません。
このような誤作動は、キッチンやバスルーム、工場の洗浄エリアなど水場で発生する可能性があります。

誤作動防止技術について
弊社が開発する静電容量タッチスイッチには、水誤作動を防ぐために様々な対策を講じています。例えば、以下のような技術を活用しております。
- 水付着を想定したソフトウェア: 弊社独自のソフトウェア・アルゴリズムによりセンサーは水と指のどちらが触れているのかを切り分けて検出することができます。
- 水付着を考慮した感度調整: タッチ感度を適切に調整することで、水がスイッチにかかっても誤動作を起こしにくくする設計です。感度を調整することで、水や湿気に対して不必要な反応を抑えることができます。
- シールド機能や補正機能を活用: 静電ICの持つ機能(各種自動補正やシールド機能)をフル活用することで誤作動リスクを抑えることが可能となり、お客様の使用環境に合わせてそれらを盛り込むことができます。
- ノイズ(水)に強い電極パターン設計: 様々な静電ICを扱っており、それぞれの特徴に合わせた電極パターン設計を得意としております。これまで独自に評価して蓄積してきたデータを元に、電極基板やセンサーフィルムパターン設計することでタッチ検出時の誤作動のリスクを低減できます。

まとめ: 水誤作動対策を考慮した静電容量タッチスイッチ開発について
水場での静電容量タッチスイッチモジュール開発の委託先選定において、重要なポイントとしては筐体機構の防水設計と水による誤作動対策になります。(防水機構設計についてはまた別の機会で取り上げたいと思います)意図せぬ誤作動を防ぐためには、静電タッチ制御に長けた信頼できる開発依頼先を選定することで、水場環境下での安定した動作と製品品質を高めることができます。お困りごとがありましたら是非一度当社にお声掛けください。
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